牛丼チェーン店のバイトは体だけでなく心もつらかったです

自宅から近いというだけで、ある牛丼チェーン店のバイトをしていました。
アルバイト経験が無く、全くの素人でした。
面接はすんなり合格し、次の日から出勤しました。

まず最初に驚いたのは、1分たりとも働いていないのに、作業用の靴を2500円で買わされると言われたことでした。
新品が届くまで、ボロボロの誰が履いたかも分からないお古の靴を履かされるのも苦痛でした。

手始めに、研修のビデオを1時間程見て、店舗の作業は、写真付きのマニュアルがあるからと言われました。
研修ノートも毎回記入し、その日の勤務時間帯の責任者に捺印をもらうようとのことでした。

しかし、実際働いてみると、時間帯責任者というよりも、店舗に居る全ての人がフル回転で、最小人数で店を回している状態でした。

新人なので、せめて洗い物でもと思いましたが、「洗い物よりオーダー!」と怒鳴られ、見よう見まねで接客していました。
マニュアルを読んでる暇なんてありません。
とにかく注文を取り、牛丼を運び、丼を片付ける数日間でした。

1週間が経ち、面接以来、久々に顔を合わせた店長に、「研修ノート書いてる?」と聞かれましたが、それどころではない状況と説明しました。
店長はムッとして、「そんなんじゃ、いつまで経っても見習いの時給だよ?」と言いました。
こちらも言いたいことはありましたが、一応、「すみません。」と謝って、研修ノートは早目に出勤して前日習ったことを書き、時間帯責任者に捺印をもらうようにしました。

だんだん慣れてきて、私よりも後にアルバイトの女性も入って、少し人数的にラクになってきたなと思ったら、その女性アルバイトが無断欠勤した日がありました。

ある土曜日、朝7時に出勤し、9時に女性アルバイトが来たら休憩となる予定が、連絡も無いまま出勤せず。
店長と二人きりのまま、お昼の時間帯に突入しました。

店長に、「とにかく注文、品出し、片付け!」と、デジャブのように怒鳴られ、すり足で店内を走る、走る。
店長は、調理しながらドライブスルー対応と洗い物。
一瞬、「この人、神だわ!」とも思いました。
お昼の時間帯を瀕死状態になりながらしのいだ時は、店長と握手してしまいました。

こんな達成感がその後も続けば、もしかしたら、まだアルバイトを続けていたかもしれません。
でも、こういうのって、そんなには無いですよね。

店長は、他店が人手不足の時は応援に行ってしまうので、普段はアルバイト歴の長い人が時間帯責任者となります。
酷いのは、大学生のアルバイトが時間帯責任者になった時です。

自分の大学の仲間を呼んで、メニューに無いトッピングを付けたい放題で、未成年と思われるのにビールを出す始末。
オーダーを受けても、出来上がった物と全く違うので、誰に何を出したらいいか分かりません。

そのうち、時間帯責任者の大学生アルバイトが、仲間にメニューに無い物を振る舞いたいが為に、「休憩、長めに行ってきていいよ。」と言い出します。
戸惑いながらも、「早く!」と急かされるので休憩に行かなければなりませんでした。
ドア一枚隔てて、どんちゃん騒ぎが始まった店内。
他のお客様は、呆れてそそくさと帰って行かれました。

1杯数百円、利益何十円であろう牛丼。
時間帯責任者とはいえ、アルバイトにこんなことをされてるなんて、店長は想像もしていないでしょう。
平たく言えば、業務上横領じゃ?なんて思ったりしました。

「これじゃ頑張っても時給は上がらないな」と悟り、アルバイトは半年で辞めました。
店長は、「せっかく慣れてきたのに。」と引き止めてくれましたが、あの大学生アルバイトには辟易してしまいました。

体を動かし、ヘトヘトになりながらも何となく心地よい充実感とか、仕事終わりに食べる牛丼が物凄く美味しいとか、仕事自体は楽しかった気がします。

でも、お金を稼ぐということや、社会の一員であるという基本的なことを忘れたお子さまにゲンナリしてしまいました。

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